演劇脚本

ウタ子さんのゴンドラ (2016年)

モノクロの時代に生きた灰色の女の色恋沙汰。

ハイカラだとか、モダンだとか、浪漫だとか、そんなものがまだこの国に息づいていた頃。

女はときめきを求め、東京は浅草十二階下を奔走するのだが……。

今よりも恋をするのに勇気が必要だった時代。レコードから聞こえる唄に流されて、漂って、彼女の愛はどこへ行き着くか。

スキャンダルのゴールドラッシュ時代や〜！！！

いつかのどこかのアメリカ西部っぽい荒野。

雑誌週刊ウエストのカメラマン・ビリーはスクープを撃ち抜いてやろうと日々奮闘していた。

新進気鋭のライター・アニーと組んで狙うのは絶対に写真を撮らせてくれない謎のアイドルプロダクション。

上司が監獄にぶち込まれたりライバルに邪魔されたりしながら、やがて物語はとんでもない方向へと転がっていく。

(※一部不適切または時代遅れな表現が含まれますが2017年に上演された当時の空気感を尊重して掲載します)

上演当時の映像がYouTubeで視聴できます。